猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。



「……?」

「そんな真っ赤な顔して可愛いこと言うの禁止」


「か、かわっ!? わわっ!」

頭を撫でてくれたのかと思ったら、髪をちょっとクシャクシャにされちゃった。


「僕結構スパルタなんで。ちゃんと勉強しないとお仕置きしますからね」


わぁ、笑顔でとんでもないこと言うあたり、いつもの柚和くんだぁ……。



こうして勉強スタート。

ローテーブルに教材を広げて、わたしのすぐ隣に柚和くんが座ってる。


ふたりでいるのは、はじめてじゃないのに。


なんだろう、いろいろ意識してしまうのは。


柚和くんの肩がちょっとでも触れると、そこばかり気になったり。

それに、柚和くんから柑橘系の匂いがふわっとして。

そっちにも意識が向いちゃったり。

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