猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。



ピクッと跳ねたせいで、柚和くんの指先を軽く唇で噛んじゃった。


「あ、ぅ……ご、ごめ……っ」

「あー……好き」


「へ……?」

「今のめちゃくちゃ興奮した」

「ふぁ……!?」


「狙ってやった?」

「や、やってない……よ!」


「俺以外の男だったら、ぜったい食われてたよ」

「っ!?」


「あんま可愛いことするのダメだよ。俺こう見えて我慢とか苦手だから」


そう言われても。

仕掛けてくるのは柚和くんじゃん。


……なんてこと言えるわけもなく。



* * *


そんなこんなで2週間が過ぎていき……。


柚和くんのおかげで、全教科なんとか基礎までは理解。

ここまではかどるとは思ってなかったなぁ。


それだけ柚和くんの教え方が上手ってことだ。

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