猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。
千茅くんとは、クラスメイトとしてこれからも仲良くしたいし。
だから最近千茅くんって呼ぶようにしてるんだけど。
なんでか柚和くんが不機嫌そう。
「それって異性として仲良くなりたいってことですか?」
「友達として!」
「……向こうはそうじゃないと思うけど」
「柚和くんは知らないかもだけど、千茅くんって誰にでもフレンドリーで優しいんだよ?」
「だからなに。ってか、先輩って地雷踏むの得意なの?」
「え、え?」
わたしいつ地雷踏んだ!?
「はぁ……先輩ほんと鈍すぎ。なんで俺以外の男の言うこと聞いちゃうの?」
これがきっかけで、柚和くんの機嫌は急降下。
「ゆ、柚和くん。怒ってるの?」
「別に怒ってないですよ」