猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。
見事に不正解。
いや、だって問題がちょっとひねった感じだったし!
「潔く間違いを認めたら?」
「柚和くんなんで後輩なのに、わたしより勉強できちゃうの!」
そもそも柚和くんが頭良すぎるんだよぉ……。
わたしより年下と思えないくらい完璧だし。
「……自分のすぐそばに完璧な人がいたら、やらざるを得ないから」
それって、柚和くんの周りにもっとすごい人がいるってこと?
「まあ……俺は周りから期待されてないけど」
ちょっと投げやりな話し方。
いつもの柚和くんらしくないように感じた。
「俺がどれだけ努力したって、それ以上に完璧にこなす天才がいたら、俺がかなうわけ――」
「ゆ、柚和くん?」
「あー……少し余計なこと話しちゃいましたね」