猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。



見事に不正解。

いや、だって問題がちょっとひねった感じだったし!


「潔く間違いを認めたら?」

「柚和くんなんで後輩なのに、わたしより勉強できちゃうの!」


そもそも柚和くんが頭良すぎるんだよぉ……。


わたしより年下と思えないくらい完璧だし。


「……自分のすぐそばに完璧な人がいたら、やらざるを得ないから」


それって、柚和くんの周りにもっとすごい人がいるってこと?


「まあ……俺は周りから期待されてないけど」


ちょっと投げやりな話し方。

いつもの柚和くんらしくないように感じた。



「俺がどれだけ努力したって、それ以上に完璧にこなす天才がいたら、俺がかなうわけ――」


「ゆ、柚和くん?」

「あー……少し余計なこと話しちゃいましたね」

< 86 / 168 >

この作品をシェア

pagetop