猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。
あんまり触れちゃいけない話だった……かな。
顔は見えないけど、声がいつもと違ったような気がしたから。
「ほら俺のことはいいから。ってか、今の問題間違えたんだから脱がしていい?」
うまく話を戻されてしまい……。
いつもの柚和くんに、ささっと切り替わっちゃった。
「うわ……ぅ、まって……」
「俺が言うこと聞くと思う?」
「お、思わない、けど……っ」
後ろからだっていうのに、器用にボタンをひとつずつ外していっちゃう。
この動作が、なんだか恥ずかしくてもどかしい。
ほんの少しの抵抗として、身体をちょっと丸めると。
「そうやってしたら、先輩の身体に俺の手あたるよ」
「っ……」
ブラウス越しに、心臓のあたりに柚和くんの指先がちょこっと触れた。