猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。
柚和くんはほんとに器用で……片手であっさりわたしの両手をつかんだ。
「ネクタイとかあったらよかったなぁ」
「な、何に使う……の?」
「先輩の手首に巻くのいいなって」
「っ……!」
柚和くんがいま制服着てなくてよかった。
危うく縛られちゃうところだった。
けど、わたしがピンチな状況は変わらず。
「ほら、ちゃんとおとなしくしてて」
上からひとつ、ふたつ……ボタンが外されて。
「っ……」
さっきからずっと……わずかにブラウスの隙間から柚和くんの指先がわたしの肌に直接触れてる。
それにいちいち身体がピクッと反応しちゃう。
でも声は出しちゃダメ……って我慢してる。
なのに、柚和くんはずるい。
「先輩……声我慢しちゃダメ」
「やっ……あぅ」
誘うように、肌をツーッと撫でてくるの。
「素直に反応して可愛いね」
ついにボタンぜんぶ外されて、ブラウスが肩のあたりまで脱がされちゃってる。