猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。
「えぇっと、お弁当ひとつじゃ足りなくて!」
くぅ……これじゃ、ただの食いしん坊に認定じゃん。
「そうなの? それなら今ちょうど購買行ってきたから、俺の分よかったら食べる?」
千茅くんが片手に持ってる袋を渡そうとしてくれてる。
「いやいやそんな!! 千茅くんのお昼取っちゃうの悪いし!」
それに、今からわたしが買いに行くのは柚和くんの分だから、どうかお気になさらず……!
……って言いたいけど、言えないし。
「俺さ、たくさん食べる子好きなんだよね」
「ほへぇ、そうなんだ!」
これ女の子たちが聞いてたら、みんな食いしん坊になるんじゃ?
だって千茅くんのこと狙ってる女の子たくさんいるし。
千茅くんの噂よく聞くもんなぁ。