猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。



「はい、これ。ちゃんと買ってきたよ」

「ありがとうございます。お金払いますね」


「柚和くんって甘いもの好きだったんだね」

「なんでですか?」


「いや、だってメロンパンって」

勝手なイメージだけど、柚和くんって甘いものそんな好きそうじゃないっていうか。


「あー、これ僕のじゃなくて咲桜先輩の分です」

「え?」


「テスト頑張ったごほうびです」

「うぇぇ!? な、なんで!?」


「いや、逆になんでそんな驚いてるんですか」


「だ、だって柚和くんがごほうびくれるなんて!」


あのイジワルな柚和くんが!


「えー、僕いつも優しいのに」

「イジワルの間違いでは……」


「何か言いました?」

「い、いえ……何も!」


ほらぁ、笑顔が黒いよ!

< 96 / 168 >

この作品をシェア

pagetop