猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。



「やっぱ先輩の太ももってやわらかいですね」

「ぅ……」


「ほどよい感じで僕の好みです」

「柚和くんの好み聞いてない……」


お昼を食べたあと、なぜか膝枕をさせられることに。


「いいじゃないですか、減るもんじゃないし」


「そういう問題じゃないのに……」


「あ、でも僕以外の男にはしちゃダメですよ」


「柚和くんしかしてこないよ」


そもそも、こんなこと柚和くん以外の男の子誰も求めてこないし。


「それでいいんですよ。僕だけが咲桜先輩を独占できたら」


最近よく柚和くんがわからなくなる。


別にわたしのこと特別に想ってるわけでもないのに、こういうこと言ってくるから。


ただからかってるだけで、なんとも思ってないくせに。


……なんて、こんなこと考えちゃうわたしも、自分のことがよくわからなくなったり。

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