星愛空~届かなかった手紙~
夜空の星。
「えー!!絶対天の川だしッ!!」
「絶対、双子座だから~!!」
要君は自信満々に言った。
「天の川だよ~!!絶対私の方が正しい!!」
「天の川だったらー…さぁ~…
華波ちゃんは織り姫さまだな!!~…」
要君は フフッ と笑って言った。
「じゃあ要君は~!?」
私も フフッ と笑って言った。
「彦星だな!!~~っと、俺…贅沢すぎ!!」
………………………少し寂しそうに言う要君は
今にも泣き出しそうな声だったー…。
空は淡く、蒼く、
切なく、葵かった。
星が輝いてる。
静かな海で静かにさざめく波。
柔らかい砂浜とキレイな海は
沢山の星に照らされ、黄色に染まっている。
そして私達も。
寂しい星の光に照らされている。
もっと照らしてー…。
私達を星色に染めてー…。
そう思ったよー…。