星愛空~届かなかった手紙~




聞くたびに胸が締め付けられる…。

いくら女子校だからって、
ものすごく酷いいじめだと思う。

…でも私は強くなる。強くなれる。

…だって昼休みが終わればー………

キーンコーンカーンコーン…
キーンコーンカーンコーン…………

・・・チャイムの音と同時にお弁当を持って屋上へ向かう。

私は片手に携帯もう
片手にお弁当を持って屋上に上がった。

ーーーバン。

屋上の扉を開けて外に出た。

「涼しい~!!」

空は青く、
風は吹き、
雲は流れ、
太陽が輝く。

普通のことなのに、普通じゃない。

私はお弁当を広げ、携帯を手に取った。

そして、アドレス帳を開いた。

    “ 要君 ”


プルルルルル、 プルルルル、 プルル…

「もしもし~…」
「あ、華波ですッ!!……と。」
「え?!あ、華波ちゃん?!」
「うん!!」





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