星愛空~届かなかった手紙~
「ゲーセンなんてめっちゃ久しぶり!!」
私達は歩いてデパートまで行った。
「華波ちゃん、オイ!見てみろッ」
向こうの方から要君の声が聞こえた。
「何~…?!」
私は要君の方へと駆け寄った。
「ほら!!俺一上手いだろ~!!」
要君は太鼓のゲームをして遊んでいた。
そんな要君の横顔は少しかわいく思えた。
「ねぇプリクラ撮ろ~!!」
私は要君の腕を引っ張って
人気No.1のプリクラ機の前まで連れて行った。
「え?!……は?
恥ずい~!!しかも俺、こんなんしたことないしッ」
要君はカーテンを
くぐる私を引き止めて言った。
…………んもう…………何よ~…!!
「いーいーのッッ!!!」
私は半ば無理やりプリクラ機の中に入らせた。
「背景どれがいい~~?!」
「どれでもいいー。」
要君は少しつまらなさそうに言った。