星愛空~届かなかった手紙~


「どれか選んで~!!」
「どれって…華波ちゃん選べよ~…」
「きゃーーーー!!時間制限ッ!!!!」


………………ねぇ。
こうしてー…要君とじゃれ合えて。

本当に本当に嬉しいよ。

これが本当の幸せなんだって思ってた。

思ってたんだ。



夜になって私達はお開きとした。
要君は「送ってく。」って言ってくれたけど…
私は断って一人で帰ることにした。

「あ~今日は久々に笑ったぁ~!!」

帰り道、スクールバックから
プリクラを取り出して一人でニヤけていた。

明日も要君とどこか行きたいなぁ~
明後日も~
明々後日も!!

私の胸はワクワクしていた。


その時ー…。

ーーーーーーーザッ

砂を蹴る靴の音がした。

ーーーーーーーーーえ?!

私はとっさに後ろを振り向いた。


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