星愛空~届かなかった手紙~
「えっと…その…。」
私は何回も目線をそらして言った。
「ちゃんと払うよ?!
お金いるんだろ?
四万しかないけど…。」
ーーーーーーどうしよう…。
私…、
私は…要君なら…。
オジサンよりだいぶマシだし…。
「…よろしく…お願い…します…」
途切れ途切れの声を精一杯出して言った。
「じゃあ…カラオケボックス行こっ…か…」
要君は喫茶店の椅子から立ち上がった。
「あ…、うん。」
私もそれにつれ椅子から立ち上がった。
何で私はあのとき
「よろしくお願いします」
って言ってしまったんだろう…。
あとから後悔することを知るのは
まだまだ先のお話…。