星愛空~届かなかった手紙~


プルルルル、プルルル、♪~♪♪~♪~~

昼休み、要君に電話かけようとしたら
携帯が鳴った。

“もしもし!!”
“あ、華波ちゃん?!
俺だよ!!あ、要 京平!!今日さぁ~放課後遊園地行かない~?!さっきくじ引きでチケットゲットしたんだよ!!今日は朝に病院行ったしさ、
夜はずっといれると思う!!行こうぜッ”

要君は張り切った様子で私に言ってきた。

“ゆ、遊園地?!
行きたい!……………行きたい!!”

遊園地なんて何年ぶりだろーー…。

なんだか少しワクワクした。
ーーーーでも要君、病気は大丈夫なの……?!

でもそんなこと今聞くことじゃないよねー…。



このときー…私は幸せというものを
両手に掴んでいたー…。
でもその幸せをいつか手ばなさないといけないことなんてー…考えもしていなかった。


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