星愛空~届かなかった手紙~


「私…トイレ行ってくるねッ!!」
「おー!寂しいからはよ帰って来いよ~」

私は片目を手で隠してトイレに向かった。
自然と出てくる…涙。

これは人を愛してる証拠なのかなぁーー…。

ーーーーーーーードンッ!!

「……すいませ……」

私は涙で目がくもってたせいか、
勢い良く人にぶつかってしまった。

「久しぶり…華波チャン…。」
「………ッ!!」

目の前にはこの前、
私を地面に突き落とした葉凛が立っていた。

「~この頃は?!あのエイズ彼氏と続いてんの?!
………ならいいけどね~!!」

…………………悔しいー…。
「あんまりお姉ちゃんの男に手ぇ出さないで
あげてね。汚れた人がお姉ちゃんの男に手出すなんてみじめったらしいから。」

堂々と腕を組む葉凛の後ろから真凛が出てきた。
ーーもしかしてー…
私がここにくるの知っててスパイしたのー…?!

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