星愛空~届かなかった手紙~


「…私…ッ…」

涙声で私は要君の肩にすがりついた。

………要君…ごめんねー…。

私のせいでこんなにも要君も侮辱されてしまう。
私と付き合ってるせいでー…。

ーーーーだから私…、

……決めたよー…。


ゴロゴロと鳴る雷。
きっと私達以外、室内に入っているだろう。

…それくらい雷は大きな音でなる。

雨につれ、私の目から涙がドンドン止まらなくなる。
ーーーーーーーねぇ要君。

私がもう少し強くなった時ー…。

私をまた愛してくださいー…。




「……別れよう。」


要君は私をさっきより
ずっと強く抱きしめて言った。




< 141 / 418 >

この作品をシェア

pagetop