星愛空~届かなかった手紙~
ーーーーーガチャッ

「ただいま。」

ーーーー帰っても「おかえり」のない家族。

必要されてないと実感してしまうー…。

ーーーーそうだよ。私はこの世の中に
必要のない人間なんだよーーー…。

ーーーーバンッ
私は階段を駆け上がり
部屋のドアを勢いよくしめドアに寄りかかった。

「ウッ…ッ…」

部屋に入ると同時に涙が溢れ出して、
息ができない程泣いた。


「お願いだから涙いい加減に止まってよ…!」

私の目は拭っても拭っても涙が溢れてくる。


…しばらくして私の涙は止まった。


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