星愛空~届かなかった手紙~
「そんなんが、かわいい。」
要君は私をまじまじと見ながら言った。
「口が上手いね本当。要君は…」
私は少し微笑んで言った。
だって…私。
ちっともかわいくなんてない。
かわいくなんて…ないもん。
「かわいいよ。本当に。」
要君はジュースをのみながら言った。
「どこがよ!!友達よりも…。
身長も低くて…。
全然綺麗じゃないし…。
友達と合コン行っても、
小学生を
連れてくんなとかいわれるし……。」
私は要君が頼んでくれた
ドーナツを再び頬張った。
「そういうとこが。」
――――そういうとこ???!!!
どういうとこ?
口いっぱいに
ドーナツを頬張っているとこ?
間抜けな顔をして
ジュースを飲んでいるとこ?