星愛空~届かなかった手紙~
「華波~こっちの荷物は
このダンボールに入れとくわよ!!!」
「え、あ!うん!
それはボストンバックに入れてもらっていい?」
私はたくさんの
ダンボールをトラックにつめていく。
「華波ッ…あんた
こんなんでしんどくなったらどうするのよ!!」
お母さんが横から
私の持っていたダンボールを奪い運ぶ。
「そんくらい大丈夫だよ~!!
ちゃんと合う薬があるんだしッ!!」
私がそう言ってもお母さんは
やっぱり寮生活のことを心配していた。
…うざったくなるけどー…。
嬉しい。
嬉しかった。
お母さんと私は新幹線の駅まで一緒に来た。
「次の新幹線に乗るの……?!」
お母さんは時刻表をまじまじと見つめて言った。
「うん……。」