星愛空~届かなかった手紙~


・・・でも・・・
Hivのことは話していないーーーーー・・・・。


ーー「そんなことがあったんやー…。」

汐菜ちゃんは大阪人といえないほど深刻な顔をして言った。

「……うっ…ッ…」

私はその優しい言葉に涙が溢れた。

私のそばには十分優しい仲間がいた。
味方がいた。

「そんなゼーハゼーハ言って泣いたら笑われんで!!そや、夜ご飯はじまんで!下降りよ…!!」

汐菜ちゃんは私の肩を支えながら
二階の洗面台で顔を洗った。

「……ありがと…。」

「何お礼言っとんよ!
ウチら血ぃ繋がったいとこやんかいな
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