星愛空~届かなかった手紙~
「じゃ、華波ちゃん二階行こかぁ~!」
「なんや、ここでテレビ見たらええんやんか!」
「ええねん!ほっとって~!!」
私は汐菜ちゃんに連れられて二階に行った。
「…ねぇおばちゃん怒ってたよ~!!」
私は汐菜ちゃんに呼びかけた。
「あぁ~あんなんウチの家普通やでぇ~」
「そうなのッ??」
汐菜ちゃんは窓のほうを向いて言った。
私はその汐菜ちゃんの背中をただ眺めていた。
「なぁ…華波ちゃん…空見てみぃー~!!」
私はカーテンから顔を覗かせる汐菜ちゃん
指さす方を見た。
「あ…星…!!」
空には星が輝いていた。
たったの一つ…あ、二つ…。
…………………み、三つ!!!………
ポツポツと空に星が輝いていた。
「なぁ…今度はウチが話してもいい?!」