星愛空~届かなかった手紙~


「じゃ、華波ちゃん二階行こかぁ~!」
「なんや、ここでテレビ見たらええんやんか!」
「ええねん!ほっとって~!!」

私は汐菜ちゃんに連れられて二階に行った。


「…ねぇおばちゃん怒ってたよ~!!」

私は汐菜ちゃんに呼びかけた。

「あぁ~あんなんウチの家普通やでぇ~」
「そうなのッ??」

汐菜ちゃんは窓のほうを向いて言った。

私はその汐菜ちゃんの背中をただ眺めていた。

「なぁ…華波ちゃん…空見てみぃー~!!」

私はカーテンから顔を覗かせる汐菜ちゃん
指さす方を見た。

「あ…星…!!」

空には星が輝いていた。

たったの一つ…あ、二つ…。
…………………み、三つ!!!………

ポツポツと空に星が輝いていた。

「なぁ…今度はウチが話してもいい?!」

< 181 / 418 >

この作品をシェア

pagetop