星愛空~届かなかった手紙~
おばちゃんはおにぎりを握りながら言った。
……………バレてないー…。
「…あ、ハイ!!
お母さんが直接、寮に荷物送ってくれてるらしいし、一週間後くらいから新しいとこ通うんでー…。」
私はおばちゃんに渡されたおにぎりを食べた。
「…どこやったけ??
姫路やっけ??京都やっけ??」
おばちゃんは、
卵焼きを作って私に差し出した。
「…ありがとうございますッ!!
………神戸です!!たくさん施設とかあって…」
私は神戸の資料を見せた。
「神戸かぁ!結構近いなぁ~」
横から汐菜ちゃんが言った。
汐菜ちゃんの目は少し腫れていたー…。