星愛空~届かなかった手紙~
「ここまででいいよ!!
……………てか、本当にありがとうッ!!」
私は伊丹駅で汐菜ちゃんに手を振った。
ーーーーーなんでだろー…怖いことにー…。
逃げていたのかもしれないー…。
…もう、逃げられないのかなー…。
「えぇ?!ウチも行くってぇ!」
汐菜ちゃんは後ろから私を追いかけてきた。
「も、本当にいいの!!!
…………本当に昨日、今日、ありがとね…」
私はお礼を言ってから歩き出した。
ーーーー本当にズルいよねー…。
すべてから逃げて逃げて逃げて逃げて。
「華波ちゃん怒っとるん?」
ーーーーーードサッー…。