星愛空~届かなかった手紙~
ーーキィーーーーーッ
「……ありがとう…
電車来たし、もう…行くね。」
私は強く抱きしめる汐菜ちゃんの腕をほどいた。
「華波ちゃんッーーー…………!!!」
ちょうど私が電車に入りかけの時、
汐菜ちゃんが私のことを呼びかけた。
ー私は汐菜ちゃんの声によって足を止めた。
「………ど…うしたの?!」
まだ涙を流し続ける私は返事をした。
「……ウチは一生、華波の味方やからー!!!!!」
…うんー…ありがとう。
…うん。私頑張るねー…。
「……ありがとう…ッ」
涙と笑顔を残して私は電車に乗った。
ーーーー私が関西で見つけたもの。
それは限りない愛なのかもしれない。