星愛空~届かなかった手紙~
案内された部屋に入り、
私は荷物を下ろした。
そして私は携帯を手にとり、
お母さんと汐菜ちゃんに電話をかけることにした。
“もしもし…華波です…!!”
新しい生活が始まるということで少し緊張気味な私。
“華波?!?
ついたの?寮ついたの?!”
お母さんは荒れた声で言った。
“ついたよ。
心配しすぎ!!心配しないで~”
心配してくれていたなんて、
お母さん…こんな私のために…仕事もキャンセルして、変わってくれたんだよね。
“良かった良かった…ちゃんとご飯食べるのよ”
“分かってるって!!”
色んなことを心配するお母さんに私は笑ってしまった。
“荷物は日曜日…明日届くわよ!”
“…ありがとう。
ー片付けしないと…あ、じゃあね…また電話する”
そして私は電話を切った。