星愛空~届かなかった手紙~
“…なんか本当に…ありがとう。”
私は涙声で言った。
“…も、何泣いとるんよ~…こっち
やって華波ちゃんから教わった事あるんやで!!”
………私が…?私からー…?
“ーーーえ??………”
“あ、まぁ気にせんといてぇ♪”
少し汐菜ちゃんの意味ありげな言葉は気になったけど、寮長との対面時間になったため電話を切った。
ーコンコンッ…
あぁ、緊張するよ…。
私は寮長の部屋をノックした。
お母さんが言うには寮長に
挨拶をして、寮のルールを聞いて、ご飯の手続きを行って、
明後日から学校が始まるらしい。
学校の手続きは
お母さんと汐菜ちゃんのおばちゃんがしてくれたそうだ。
「…失礼します…。」
私は震えをかくした声で言った。