星愛空~届かなかった手紙~
「華波チ---ン!!!!」
寮を彩るフラワーロードの東のほうから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「おーーーいッ!!!」
私に向かって元気よく手を振っていたのは葵衣だった。
その隣には圭人君もいた。
どうやら、はしゃぎ叫ぶ葵衣を止めてるようだった。
「葵衣~ッ」
何故かここ、関西は人とすぐに仲良くなれた。
魔法がかかったかのように…。
「明日明後日から新学校やんッ
………どうよッ~~~~~~~~~!!!!」
葵衣は私の肩に手を置いて言ってきた。
「オイオイ葵衣!!
どうよって分からんやろーっ
こーゆときは俺らがついとうからなって言うねん!!」
圭人君は暖かく優しい表情で心配してきてくれた。
…二人の優しさがすごく伝わってきた。
本当に…ありがとう。