星愛空~届かなかった手紙~
「本間や~バリなまっとるやん!!」
葵衣のあとに続き、圭人君も冷やかすように言ってきた。
「…んもうッ!!!!」
その時ー…。
♪♪~♪♪~♪~♪~♪~~~♪~
「電話なっとうよ!!………」
葵衣はベッドにほったらかしていた私の携帯を拾って言った。
♪~♪~♪♪♪~~~~♪♪
「どれどれ………………~
大地兄ちゃん…?!…て華波って兄弟いなかったよ…なぁ~?!」
不思議そうに言う葵衣の手から携帯を奪い取った。
そして私は部屋の南ベランダに出て深呼吸をし、通話ボタンを押した。
“……………も、しもし………”
私は必死で震える声を抑えた。
“…華波か………ッ?!
…お前っ…今ちゃんと飯食ってんの…?!
……てか病気はー…?てかなんで黙って引っ越したんだよ………………!!!!!”