星愛空~届かなかった手紙~
怒り溢れている大地兄ちゃんの声はいつもと違って少し怖かった。
“…………………。”
“……なんで関西行ったんだよ……”
大地兄ちゃんの優しい気持ちはすごく伝わってくる。
ーーーーー心配してくれてたんだよね。。
“新しい生活が……したかったの。”
自分でも何を言ってるのか…分からない。
“俺はマジで華波のことッーー………”
“……私、今幸せだよ。”
私は大地兄ちゃんの声を遮るように言った。
本当に…幸せだよ。
普通に生活できて、普通に生きている。
本当に本当に幸せだよ。
“…………そっか。”
大地兄ちゃんはふふっと笑った。
私もそれにつられて笑顔になった。
“なんかあったらいつでも電話してこい!!”
大地兄ちゃんのその言葉はすごく心強かった。
“…うん!!“