星愛空~届かなかった手紙~



私は電話を切った後、
部屋に戻った瞬間…
「ねぇ~華波チ-ン!!さっきのは彼氏ぃ~~?!」

葵衣は私のほっぺを突っつきながら言った。

「ちがっ……違うのー!ただの幼なじみ!!」

…一時、大地兄ちゃんを誰にもとられたくない。って思ったことがあった。

ーでもそれはただ、甘えてるだけでーー…。

「なーんや。華波チンは奥やなぁ~」

横から少しクールそうに圭人が言った。

ーーーーオクテって…

「オクテでごめんねぇーっだ!!」

私は笑いながら言った。
今までこんなふざけて物事を言ったことがなかった。

…関西で新しい自分を見つけられる。

そうー…思っていた。


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