星愛空～届かなかった手紙～

……二時間後…。

カランカランカラン……………～～～

一階からベルの音がした。

「あ、ご飯だ!!」

………そう。
ベルの音がなるのはご飯の時間だ。という合図なのだった。
初めての時は防災訓練でもするのかと思っていた。


………この寮に来てから数ヵ月。
だいぶこの寮にも、学校にも慣れてきた。

道には時々迷うけど、
道を聞くと、心良く教えてくれる。

そんな……暖かい町。



「あ、そう言えばさぁ華波ﾁﾝに電話来とったで～～～!!」
夜ご飯を食べていたときのことだった。
私のむかいに座る葵衣が言った。
今日はたまたま、圭人はいなくて、
私と葵衣は二人でご飯を食べていた。

「へ……?!
私に電話って……?!」

私は持っていたお箸をお皿に置いて聞いた。