星愛空~届かなかった手紙~
【次の日】
今日は瀬玲奈と織香と
ホストクラブに行く日だった。
行きたいわけじゃない。
けど、けど…。
《いじめ》
その言葉だけを恐れていた。
♪~♪♪~♪~♪~~♪♪♪♪♪~
部屋中に
携帯の着信音が鳴り響いた。
出ないとー…ね。
乗らない気分だったが
しぶしぶと電話に出た。
“もちもし~華波です!!”
“あ、あたしあたし!!織香!!”
“織香…。あ、今日だよね…”
私は断り半分の気持ちで言った。
“ぅん!!
そのことで電話したんだよ~
あ、今日、
駅前に12時でいい?!
おめかししてきてよ!!”
“あの、織香ッやっぱり私さぁー…。”
”何?。あ、コテ温まったし
今からまくからまた後でね!!!!”
―――――ブチッ
言えなかったー…。
私は切れた携帯をベッドにほった。
「…12時…か。」