星愛空~届かなかった手紙~
なんでも話せてすごく優しいホシソラ。
時々からかってきたりしてバーカバカって言い合うけど、私にとってホシソラはかけがえをのない存在だったんだ。
「ねぇ、華波チンは彼氏おる??」
葵衣が寒そうに歩く私に言った。
「……へぇ??…………いないけど…」
要君と別れてから…………
一回も人と付き合ったことがなかった。
だから 彼氏 という存在がいなかったのだ。
「じゃさ、合コンしよ~!!」
「それええなぁ♪♪」
笑顔で提案する葵衣に賛成する智咲。
「……私、パス…………かも。」
私は空を見ながら断った。
「ぇぇぇ!!なんでぇ!!!」
不思議そうな葵衣と智咲。
要君とのことを知らないから当たり前だろう。
……要君のこと。
嫌いなわけじゃないよ。
だけど、私達の別れに私は後悔してない。
……だって…お互いが
お互いのことをおもってやったことだから。