星愛空~届かなかった手紙~
「だからニッシーは来れんくなってん!!」
私は慣れない合コンでどうしたらいいのかよく分からなかっただけなのかもしれない……。
でも、でもね…
出るものはため息だけだった。
「華波ちゃんやっけ?
なんか飲みたいやつある?」
下ばかり向いていた私は顔を上げた。
「飲み物……どうするん?」
優しそうな男の子だった。
黒髪に整った制服。
まさに爽やかボーイってかんじ……。
「………オレンジジュース……」
「おっけぇ!」
私は男の子の笑顔にときめいてしまった。
最近、男の子を話していないからだろうか…。
「華波ちゃんは趣味とかあるん?」
「………」
話しかけてきたのはさっきの男の子だった。