星愛空~届かなかった手紙~
「ヤバーーー!!!!
9時だよ9時ーー!!!!!」
バスは30分に一本しかないのに!!!………
「さぼらへん?」
雄樹は改めて時計を見てから言った。
「なんで?」
結構真面目な私は聞き返した。
「うーん…
今日は二人の休日!!!」
無邪気に笑う雄樹の顔。
何故かその笑顔に安心してしまうー…。
「仕方ないなぁ~…
休日ーー…にしといてあげるよ……!!」
私も笑いながら雄樹の後を追って歩いた。
まだこの時はー…
こんなにも簡単に恋が始まると
思ってもみなかった。