星愛空~届かなかった手紙~
「よし!!後ろ乗れ!!」
雄樹はキックボードにまたがって言った。
「……なんでキックボードなのー!
こういう時は自転車でしょ…!!」
キックボードなんてどうやって二人乗りすんの?!…………
「だって俺、自転車乗れないんやもーん。」
ーーーーーえ?
「ぷっ」
私は思わず吹き出してしまった。
自転車も乗れないってー…
「あほやんーーー!!!」
「関西弁……なまってきてるで(笑)」
「……ッ////」
私はだいぶ関西弁に慣れてきたみたいで最近、関西弁になっているらしい。
自分自身でもなまってきているのがよく分かる。
「じゃーあ、俺は右寄りで
こう乗るから華波は左寄りでこう乗ってなぁ」
雄樹はキックボードを両手に握って言った。
私は雄樹の顔を見るたびに自転車に乗れないことを思いだし、笑ってしまうー…。
「ぷぷぷっ~~~
もうダメーーーーー!!!!!!」
私は笑えた震えながらキックボードに乗った。
「なぁ華波~?」
「どうし……」
ーーーーーーーーーグイッ……
「…んっ………………っ」
何……?!何?
私の目の前には当然雄樹がいるー…。