星愛空~届かなかった手紙~
…私にはキスされたという実感があまりない。
キスよりも先に体を重ねてしまったからかー…。
「いいだろ~初めてじゃないんだろうし。」
雄樹の嫌らしい目に怒りが溢れる。
「初めて…だったもん。」
私はそっぽを向いて言った。
「え?まじか?…」
「まじだよーーーー!!あーもー!!」
私は雄樹の背中をバシバシ叩いた。
「じゃあ華波の一番も~らいッ」
雄樹はまた無邪気に笑った。
その笑顔になぜか私まで笑ってしまうー…。
「よし!!後ろ乗っとれよ~」
ねぇー…雄樹ー…?
「うん!!キックボード
とか二人乗りしたら捕まるよーーーー!!」
……私のこと好きなの…………?!
好きでキスしたのー…?