星愛空~届かなかった手紙~
気になるー…よ。
「ねぇ………」
私は雄樹に話しかけた。
「なんだぁ~」
やっぱり聞くことなんてできない。
雄樹がもし遊びだったらー…。
ねえ……教えてよ………。
「あのね………」
私は雄樹の背中に力を入れて言った。
ーーその瞬間ー…
「いってぇぇ!!……痛いってなぁーお前ッ」
「へ?」
「背中強くつかみすぎやー~…」
雄樹が体をねじった瞬間、無理に二人乗りをしていたキックボードはスピードをあげて、…
「わーーーーーーー!!!」
ドタドサドサササササーーー…………
私達はキックボードから転げ落ちていた。
「マンガみたいやなぁ~この展開~」
雄樹は頭をおさえながら言った。
「笑いごとじゃないしーーー!!」
私も強くうった右手を左手でおさえた。
「うわハズいっちゅーねーん~
まじハズいやん!こんな道端でー…
…………てか華波スカートめくれとるぞー」
「えっ?!?!
きゃあっーーーってめくれてないじやん!!!」
私は身だしなみを整えて言った。