星愛空~届かなかった手紙~
「大体ねぇ、雄樹がこんなちっちゃーい
キックボードに乗らすからじゃん!」
私は立ち上がって言った。
「なんやねん人のせいかっつの!
自分が俺の背中つかむからやろがアーホ!」
雄樹も立ち上がって言った。
「アホッてなによ私はねぇ、
アホッて言われないよーに頑張って生きてんだから…………!!」
そうだよー…。
私はいつか病気のことがバレて、
いじめられないようにー…。
人一番頑張ってるのー…。
「アホやからアホやんけ!
本間かわいくないやつやなぁー~」
……あーも、ムカつく!!!
「だったらいいよ!!!」
私はキックボードを投げ捨てて走った。
私はどーせかわいくないよ。
分かってるの。
分かってるからこそ悔しくてー…悲しくて…。