星愛空~届かなかった手紙~
自分でもすごく大胆な事を言っていると思う。
…でも忘れないと…
忘れないといけないー…。
私は雄樹を愛すって決めたから。
……………………もう、楽になりたいから…
雄樹の顔から笑顔は消え、
真剣な瞳で近づいてくる………。
「…………っ」
ビックリして反射的に横を向いてしまった。
「本間に…キス…ええんか?」
雄樹は一旦私から離れて言った。
雄樹とは毎日のようにキスをしていた。
でもいつも雄樹から雄樹からちょけてしてくるだけで、こんなに真剣な時はなかった。
……だからこそ、そっぽをむいてしまう。
ある意味普段から雄樹に大切にされていたんだ……。