星愛空~届かなかった手紙~
『Ⅶ : 真夜中のホテル』
「……ねぇ…本当に離して!
…そんなに髪の毛乾かされるの嫌なん?」
ーーーーパサッ
私はタオルを手から離した。
タオルはベッドに落ちると同時にー…
ーーーーーードサッ………………
「俺、華波のこと幸せにする自身あるで…」
雄樹は強い力で私をベッドに押し付ける。
「だったらのいてッ!!」
私は首を左右にふり、なんとか起き上がろうとした。
「俺のこと嫌いなん?」
ーーーーキュッ
雄樹はそう呟きながらバスローブの紐をほどいてきたー…。
「やっ!!やめてやー…」
私は必死に抵抗した。
ねぇ本当に雄樹なのー…?
今まで我慢してくれてたじゃん。
こんな私でもいいって言ってくれたじゃん。
「本当にやめて!!」
「…………」
「やめて………!!!!!!!!」
私は何度も抵抗した。
…でも男の雄樹に力で勝てることはなかった。