星愛空~届かなかった手紙~

私ねー…関西で素敵な出会いとか。
幸せなくらしとか夢見てたーー…。

でも人間は頼れる人がいないとー…。

愛する人がいないとー…。

寂しすぎて死んでしまう。

もう疲れちゃった。

私はがむしゃらにボストンバックに
服をつめた。

「……もぅっ……嫌だよッッ」

そして部屋にあるもの
すべてをバックに投げ入れた。

気がおかしくなっていたのだろうか。
自分のしていることの重さが全然分からなかった。

後ろ指さされたって、
私の決心は変わることなんてなくー…。

「実家に帰ります。」

そう置き手紙をして寮を出た。

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