星愛空~届かなかった手紙~

あれからどのくらい時間が経ったのかー…。

気がつけば窓の
向こうは太陽の光が差し込んでいる。
バスは見たこともない街を走っている。

「朝………」

朝が来た。
夜行バスに乗ったのは夜中だったから…

4、5時間は経っているだろう。
もうすぐつく時間だ。

私は切ない気持ちと、やっと楽になれる。
と言う気持ちが交差していた。

お母さんにあいたい。
あのときみたいにー…抱きしめてほしい。


ーーーーーープシューーー………
しばらくしてからバスが止まった。

私は持っているだけの
お金を払ってバスを降りた。








< 324 / 418 >

この作品をシェア

pagetop