星愛空~届かなかった手紙~
あれからどのくらい時間が経ったのかー…。
気がつけば窓の
向こうは太陽の光が差し込んでいる。
バスは見たこともない街を走っている。
「朝………」
朝が来た。
夜行バスに乗ったのは夜中だったから…
4、5時間は経っているだろう。
もうすぐつく時間だ。
私は切ない気持ちと、やっと楽になれる。
と言う気持ちが交差していた。
お母さんにあいたい。
あのときみたいにー…抱きしめてほしい。
ーーーーーープシューーー………
しばらくしてからバスが止まった。
私は持っているだけの
お金を払ってバスを降りた。