星愛空~届かなかった手紙~

私が駅につくと
大地兄ちゃんはもう既に来ていた。


「だーいーちー兄ちゃーーーん!!」

私は大声で叫んだ。

「華波っつーーーーー!???!」

びっくりしたように私のほうへ駆け寄ってきた。

「ていうか早いね」
「実はさ。バイクの免許取ったんだ♪」

大地兄ちゃんは笑って言った。
ーーーその表情。
ーーーそのセリフ。

何故か覚えがある。
ずっと昔、誰かがーーー…


「車の免許取ったんだ…」

私はふと思いだしたー…

ーーーーーーーー要君。

ーーーーーーー「プラネタリウム行こうか」

「ずっと一緒にいような」ーーーーーーー

ーーーーーー「そんなところがかわいい」

「華波ちゃん歌って…」ーーーーーーーー


ここに戻ってくると。
魔法にかけられたように要君を思い出すよ。


出会った頃からー…ー別れまで。

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