星愛空~届かなかった手紙~
要君は今ー…元気?
いくらそう言っても届かない。
ーーーー行き先のない手紙のようにー…。
もう一生届くことなんてないと思っている。
だから私はあなたとの過去を思い出にする。
「華波……………?」
「あっごめん」
大地兄ちゃんの声で我に返った。
「だまりこんでしたがって向くから
また発作かと思った。」
「心配しすぎーーーー!!」
私は顔をあげた。
要君のことを記憶から消し去ることはできないけど、心のアルバムに飾ることはできる。
だから私はそうする。
そして新しい光を探すから。