星愛空~届かなかった手紙~

「中学生の時も保健の授業真剣に受けてなかったから……知らなくて………………」

織香は前と違って素直になっていた。

「ごめんなさい……
…あたしのこと…あたしのこと思いっきりバットで殴っていいよ…………。」

織香はただ、泣き叫ぶ。

「バカ!!!」

私は織香を抱きしめた。

私もつらいとき。悲しいとき。後悔したとき。

葵衣や智咲に抱きしめてもらった。

「私、織香が
変わってくれたのが一番嬉しい。」

これが私の自然な意見。

恨んでる。
よりも
憎んでる。
よりも。

一番言いたいのは。

[変わってくれてありがとう。]

……………………なんだよ。

「華波っー…本当にごめんなさい。
華波が引っ越しするって言ったあの日……っ
怖かった……っうっ…逃げてた……
あたしのせいで、そんなにも苦しんでたなんて……気がつかなくてごめっ…んなさい」

私が転校するとみんなに告げたあの日。

確かに織香はいなかった。

でも私はもう怒ってないよ。




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