星愛空~届かなかった手紙~
紛れもない要 京平。
「うっううっー…」
現実を受け止めた瞬間、
私の胸は何かに強く押しつぶされていく。
なんで要君なの?
どうして要君なの?
絶対に要君じゃないといけないのー…?
私は何かしてやれなかった?
私は何かできなかった?
私は別れることしかできなかった。
もしもあの時、
私があんな嫌がらせに
たえることができていたのならー…。
もしもあの時、
遊園地で私が
雨の中しゃがみ込んでいなかったらー…。
もしもあの時、
私が、まだ好きだよ。これからも好きだよって
伝えていたのならばー…。