星愛空~届かなかった手紙~
私は聞こえるはずもない要君にひたすら
話し続けた。
毎日毎日。
要君が笑ってくれるまでー…。
要君に伝わるまでー…。
その次の日も。
次の次の日も。
「要君っ今日もきちゃった☆」
私が病院に通うように
なってから今日で一週間目。
「ねぇ聞いてよっ私ね、
昨日プラネタリウムのこと調べたの!!」
私はまたガラス越しの要君にに話しかけた。
「前行ったとこは
すっごく人気だったらしいよ!!
私ね、色々調べたんだけどね!
今度はこっちのプラネタリウム行かない?」
私はプラネタリウムのパンフレットを開いた。
「ここはね。
小さいけど、ゆっくり見れるんだって。」