星愛空~届かなかった手紙~
ねぇー…
要君。
私の気持ち、伝わってる?
ガラス越しでもー…私の気持ち伝わってる?
もうすぐだよ。
もうすぐだからねー…。
要君が元気になれるまでもうすぐだから。
絶対私が治させるから!!
私は次の日も病院に行った。
そして病院に通うように
なってから3週間目の月曜日。
「京平~来たよ~!!
今日はね。お土産があります。じゃんッ」
私はカバンから包み紙を出した。
「なんだか分かる?」
私は包装紙をはがした。
「流れ星のストラップだよッッ」
要君ー…。
笑って?ー…。流れ星だよ。
「………。」
私がどんなに、いくら話しかけても
届いていないと自覚すると
胸が焼けるように痛くなるー…。
「あら、今日も来てたのね。」
私がガラスの中の要君を見つめている
ちょうどその時看護婦さんが横を通った。
「……はい。」
「でもあなたが来てから、
元気になったと思うわよ?」
ーーーえー…。
私がー…。
「本当は彼、あなたが来た日から余命3日。
って言われてたんだけどね。まだ生きてるの。ー…きっと伝わってるのよ。」
…私がいること。
伝わってる?ー…。
届いてる?
私がここにいることー…。